Memorandum of Haruki 'ハルキの備忘録‘

yahooさんから 引っ越してきました。どうぞよろしくお願いします。

小説 エッセイ 感想

『ぶたぶたと秘密のアップルパイ』 矢崎在美

内容(「BOOK」データベースより)イラストレーター森泉風子は、不思議な会員制喫茶店への特別招待券を手に入れた。そこでは、誰にも話せない秘密をひとつ、店員に話さなくてはいけないというのだ。その店員というのが…見た目は可愛いぶたのぬいぐるみだが、…

『言葉の力、生きる力』 柳田 邦男

内容(「BOOK」データベースより) 言葉は事実を表すための単なる記号ではない。そこには必ず魂が込められている。いのちを失った言葉は壊れ、そこに暴力が生れる。―若き日に出会った本の中の心を揺さぶる一行、医療現場で耳にした感動の対話、わが子を失っ…

『花笑み・天上の花』  萩原葉子

著者の萩原葉子さんは、平成17(2005)年7月1日に播種(はしゅ)性血管内凝固症候群により逝去された。 満84歳であった。後2日で萩原葉子忌だ。この作品は著者の自伝的小説だ。父親の萩原朔太郎、三好達治、室生犀星、堀辰夫、宇野千代など錚々たる人物が登…

『銃』 中村 文則

またもや 又吉先生の帯コメントです。内容(「MARC」データベースより) 昨日、私は拳銃を拾った。これ程美しいものを、他に知らない-。銃に魅せられてゆく青年の心象と運命を、サスペンスあふれる文体で描く。第34回新潮新人賞受賞作、第128回芥川賞候補作…

『文・堺 雅人』  堺 雅人

内容(「BOOK」データベースより) 俳優・堺雅人が自ら綴った本音・日常のあれこれ。本格エッセーに加え、撮りたて写真、執筆秘話も満載。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)堺/雅人1973年生まれ。宮崎県出身。早稲田大学在学中から劇団「東京オレンジ」…

『権現の踊り子』 町田 康

内容(「BOOK」データベースより) 権現市へ買い物に出かけたところ、うら寂しい祭りの主催者に見込まれ、「権現躑躅踊り」のリハーサルに立ち会う。踊りは拙劣。もはや恥辱。辟易する男の顛末を描いて川端康成文学賞を受賞した表題作や、理不尽な御老公が…

『神坐す山の物語』 浅田 次郎

『神坐す(かみいます)山の物語』 浅田 次郎先日 Nさんの「御岳山プチタンデムツー」の記事を拝見し、あっ ここって たしか浅田次郎さんの実家のあるところだよねえ、写真を見たことがなかったので へえ~って感じで興味津々。ここでも執筆して 多くの作品…

『ビロードのうさぎ』 酒井 駒子/絵。  マージェリィ w ビアンコ /作

酒井 駒子さんの絵が好きです。幻想的で 夢のような世界にぴったりの絵です。また登場人物が 生きているかのようです。話は少し切ないけれど 今 うさぎやぼうやがどこかで幸せに暮らしていそうな気がします。癒される絵本ですよ。昼、時間が空いたので 犬と…

『スピンク日記』 町田康

始めて読む作家の作品です。町田康さんミュージシャン。1962年大阪生まれ。高校時代より町田町蔵の名で音楽活動を始める。97年に処女小説『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、 Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2000年には「きれぎれ」で芥川賞を受賞する。01年詩集…

『完璧な病室』 小川 洋子

「完璧な病室」は、死にゆく弟との病室での日々を描いた作品です。両親の愛情にあまり恵まれなかった2人きりの姉弟。その大学生の弟の余命が13カ月と告げられる小川洋子さんの作品らしく 美しく静かで つーんとした冷たい空気の中に ほのかな温かいものもあ…

詩 『乳母車』 三好達治

今日神社で紫陽花を見ました。曇り空の下の紫陽花は、悲しげで寂しげで三好達治さんの『乳母車』の詩を思い出しました。 乳母車母よ――淡くかなしきもののふるなり紫陽花(あぢさゐ) いろのもののふるなりはてしなき並樹のかげをそうそうと風のふくなり時は…

『わたしを離さないで』 カズオ・イシグロ

内容(「BOOK」データベースより) 優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎…

『日の名残り』 カズオ・イシグロ

『日の名残り』 カズオ・イシグロ内容(「BOOK」データベースより) 品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭へ…

コミック『耳をすませば』 柊あおい

M様のコメントに刺激され 『耳をすませば』の地球屋を覗きたくなりました。そこで アニメ映画の原作、コミック『耳をすませば』を開きました。原作をかなり膨らませ 少し改良させた設定となっています。天沢聖司君は、バイオリンではなく 絵を描くことに夢中…

コミック版『最果てアーケード』      原作:小川洋子  絵:有永イネ

内容説明ここは、人生の”終わりのはじまり”──。世界で一番小さなアーケードには、ひと癖ある店主たちが所狭しと軒を連ねている。死んだ生き物が使っていたレースだけを扱う「レース屋」、動物のそれだけを扱う「義眼屋」、円形に異常な執着を持つ「ドーナツ…

『最果てアーケード』 小川 洋子

酒井 駒子さんの装画が素敵で手に取った本です。作品の印象と装画がよく合っていますね。不思議だけれど、懐かしくて 切なくて、愛おしい作品です。読後 静かな温かいものが心に残ります。この作品の漫画版もあるようですね。読みたいな~自分がイメージした…

『遮光』 中村 文則

鞄の中に本がない。車中 読む本がない。プラットホームから エスカレーターを駆け降りる。急いで駅中の本屋へ。店頭に並んでいる本の中から 『遮光』を購入。中村 文則著だったから これでいいやって感じで決定。走って 電車に乗る。間に合った。表紙裏の解…

『オー・マイ・ガアッ! 』 浅田 次郎

内容(「BOOK」データベースより) 日本史上最大のお気楽男、ファッション・メーカーの共同経営者にだまされ彼女にも逃げられた正真正銘のバカ、大前剛47歳。元スーパー・キャリア・ウーマン、現ラスベガス・ブールヴァードのコール・ガール、肉体以外のすべ…

『悪魔の手記』 中村 文則

内容(「BOOK」データベースより) 死に至る病に冒されたものの、奇跡的に一命を取り留めた男。生きる意味を見出せず全ての生を憎悪し、その悪意に飲み込まれ、ついに親友を殺害してしまう。だが人殺しでありながらもそれを苦悩しない人間の屑として生きるこ…

『ぶたぶたのお医者さん』 矢崎 存美

内容(「BOOK」データベースより) 山崎動物病院は、病院に来られないペットのための往診もしてくれる、町で人気のクリニックだ。でも一つ、普通の病院とは違ったところがある。院長の名前は、山崎ぶたぶた。彼の見た目は、なんと、かわいいピンクのぶたのぬ…

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] 『』 坪田 信貴

アドトレーラーが前を通り過ぎた。あれ!架純ちゃんだ!ビリギャルの宣伝だねえ~。本屋に行くと有村架純が表紙の文庫本がこれでもかって言うくらい山積みされている。このての本はあまり読まないけど ブームに乗っかりましょう!どちらの表紙がお好き?よく…

再読『再びのぶたぶた』 矢崎 在美

内容(「BOOK」データベースより) 小池信江は、亡き夫との思い出の公園を訪れていた。まさに桜が満開の季節。桜吹雪の中、つい眠り込んでしまった信江に話しかけてきたのは、可愛い点目のぶたのぬいぐるみだった。熱を出して倒れたことから、彼女と彼の不思…

『私の命は あなたの命より 軽い』 近藤 史恵

内容(「BOOK」データベースより) 「どうして人の命の重さには違いがあるの?」東京で初めての出産をまぢかに控えた遼子。夫の克哉が、突如、ドバイへ赴任することになったため、遼子は大阪の実家に戻り、出産をすることに。実家に帰ると、両親と妹・美和の…

『プリズム』 百田 尚樹

内容(「BOOK」データベースより) 「僕は、実際には存在しない男なんです」世田谷に古い洋館を構えるある家に、家庭教師として通うことになった聡子。ある日、聡子の前に、屋敷の離れに住む謎の青年が現れる。青年はときに攻撃的で荒々しい言葉を吐き、とき…

『火星の人』 アンディ ウィアー

内容(「BOOK」データベースより) 有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は…

『きんいろのたまごのほん』 レナード ワオスガード 絵

きれい!卵の中に何が入っているんだろう?表紙に一目ぼれして 手に取りました。中の絵は 子どもにわかりやすく可愛い絵です。表紙ほど 心惹かれる絵ではありませんでしたが、う~~ん家でじっくり見たいので 購入です。『むかし あるところに、いっぴきのち…

『昨 日』 アガサ クリストフ

内容(「BOOK」データベースより) 村の娼婦だった母の子として生まれたトビアス。ある事件を契機に名前を変え、戦争孤児を装って国境を越えた彼は、異邦にて工場労働者となる。灰色の作業着を身につけ、来る日も来る日も単調な作業に明け暮れるトビアスのみ…

『猫を抱いて象と泳ぐ』 小川 洋子

内容紹介 ~amazon~ 「大きくなること、それは悲劇である」──この警句を胸に11歳の身体のまま成長を止めた少年は、からくり人形を操りチェスを指す。その名もリトル・アリョーヒン。盤面の海に無限の可能性を見出す彼は、自分の姿を見せずに指す独自のスタイ…

『文 盲』 アゴタ クリストフ自伝

アゴタさんの 3部作をよみ 著者に興味がわき 自伝を読む。作品の中の魂の叫びは アゴタさん自身の 叫びだった。「アンネの日記」を読んだ時のような 衝撃を受けた。アゴタさんにとって 書く事が生きる意味であった。しかし 作品を書き終えたときの気分を問わ…

『第三の嘘』 アゴタ クリストフ

『悪童日記』『ふたりの証拠』とむさぼるように読んだが、ここでやめておけばよかった。三作目の『第3の嘘』は きつい!一部、二部でちりばめられていたパズルのピースが 三部作で ああこういうことだったのか、と一つずつはめ込まれていく。そして出来上が…