Memorandum of Haruki 'ハルキの備忘録‘

yahooさんから 引っ越してきました。どうぞよろしくお願いします。

小説 エッセイ 感想

新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか 」北野 武

http://ecx.images-amazon.com/images/I/514i7AZh3sL._AA324_PIkin4,BottomRight,-54,22_AA346_SH20_OU09_.jpg内容紹介二〇一八年、道徳を教科化? だけど、その前に……、『日本人にとって、「道徳」とは何か?』この問いに答えられる、親や教師はいるのだろう…

『神様ゲーム』 麻耶 雄嵩(まや ゆたか)

http://ecx.images-amazon.com/images/I/81vRyIo7-ZL._SL1500_.jpg内容(「BOOK」データベースより) 小学四年生の芳雄の住む神降市で、連続して残酷で意味ありげな猫殺害事件が発生。芳雄は同級生と結成した探偵団で犯人捜しをはじめることにした。そんな時…

『星がひとつほしいとの祈り』 原田 マハ

『星がひとつほしいとの祈り』 原田 マハ タイトルはフランスの詩人ジャムの詩からつけたようです。その内容は下記のようです。フランシス・ジャム 〈十四の祈り〉 星をひとつ求めるための祈り神さま、ぼくに星をひとつ下さらないでしょうか。だって、ぼくに…

『お家賃ですけど』  能町 みね子

『お家賃ですけど』 能町 みね子http://ecx.images-amazon.com/images/I/513hYyCMEtL._SX230_.jpg内容(「BOOK」データベースより)会社を辞めて、築40年を超えた下宿風アパート「加寿子荘」で暮らし始めたのは22歳の頃。大好きなこの建物を1年で引き払うこ…

『嵐のピクニック』  本谷 有希子

『異類婚姻譚』で芥川賞を受賞した本谷 有希子 さんの作品です。内容(「BOOK」データベースより)優しいピアノ教師が見せた一瞬の狂気を描く「アウトサイド」、ボディビルにのめりこむ主婦の隠された想い(「哀しみのウェイトトレーニー」)、カーテンの膨ら…

日野原重明・篠田桃紅

先日NHK-Eテレ「SWITCH インタビュー 達人達」で、100回記念として医師・日野原重明氏(104)と美術家・篠田桃紅氏(103)による“オーバー100歳対談”が放送された。SWITCHインタビュー達人達【日野原重明×篠田桃紅】 16 01 09日本最…

祝 芥川賞 本谷 有希子さん 『この街から』

http://ecx.images-amazon.com/images/I/318VBH8692L.jpg 小説『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の映画(佐藤江梨子、永瀬正敏、永作弘美らが出演)を見ただけで 本を読んだことがなかった。 祝 芥川賞ということで 本谷 有希子さんの作品を読むことにした…

『わたしを離さないで』テレビドラマ化

http://tv.c.yimg.jp/tv/drama/00000964001.jpgイギリスの文学賞・ブッカー賞受賞作家カズオ・イシグロさんの小説『わたしを離さないで』 が 今春 テレビドラマ化されるようだ。カズオ・イシグロさんファンとしては 注目度、期待度大でどんな演出になるのか…

怪談実話系/愛 書き下ろし怪談文芸競作集

怪談実話系/愛 書き下ろし怪談文芸競作集内容(「BOOK」データベースより)怪談文芸にとって、最も古く、最も強烈なテーマでもある「愛」を、待望の初参入をはじめとする手練れの作家が、実話にもとづきながら描き出し、新たな戦慄や感動を与えてくれるシリ…

『二階の王』 名梁和泉

2015年、第22回日本ホラー小説大賞 優秀賞受賞作。選考委員(綾辻行人、貴志祐介、宮部みゆき)も驚嘆のホラー大賞優秀賞作品。 [内容 ]30歳過ぎの引きこもりの兄を抱える妹の苦悩の日常と、世界の命運を握る〈悪因〉を探索する特殊能力者たちの大闘争が見事…

『東京飄然』町田 康

風に誘われ花に誘われ、ぶらりと歩いてみたくなった。婦人公論好評連載エッセイ、待望の単行本化。著者による写真多数。月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。で始まる奥の細道が思いだされた。予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の…

再読『星の王子さま』サン=テグジュペリ、        訳)浅岡 夢二

映画『リトルプリンス 星の王子さまと私 』が 公開され 好評のようです。それで 再読。『星の王子さま』は むか~し むかし読んだことがありますが、ファンタジーの世界のいわゆる児童文学という位置づけでした。しかし 再読してこんな 話でした?翻訳のせい…

『蛭子能収のゆるゆる人生相談』 蛭子能収

内容紹介建て前だらけの世の中に、疲れ果てたらこの一冊!「きれいごと、ゼロ。」の人生相談本。「何をトチ狂ったら蛭子に相談しようと思えるんだよ」「回答がおかしすぎるwww」「蛭子さんなのにいいこと言ってる!」……などなど、良くも悪くも大反響の『…

『鼻』 曽根圭介   『雨の日も晴れの日も』 水野敬也

内容(「BOOK」データベースより)人間たちは、テングとブタに二分されている。鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。外科医の「私」は、テングたちを救うべく、違法とされるブタへの転換手術を決意する。一方、自己臭症に悩む刑事の「俺」は…

『かにみそ』 倉狩 聡

『かにみそ』内容紹介全てに無気力な私が拾った小さな蟹。何でも食べるそれは、頭が良く、人語も解する。食事を与え、蟹と喋る日常。そんなある日、私は恋人の女を殺してしまうが……。私と不思議な蟹との、奇妙で切ない泣けるホラー。 表紙の絵と本の中身は全…

『私の骨』 高橋 克彦

内容(「BOOK」データベースより)実家の床下から偶然見つかった古びた骨壷には、なぜか私の生年月日が記されていた…旧家に残る恐るべき因習と哀しいまでの親心を描いた表題作をはじめ、心理の奥底に潜む恐怖を通して人間の本質に迫る傑作ホラー短編集。 文…

再読 映画化『起終点駅 ターミナル』桜木 紫乃

明後日、映画公開されるというので再読。主演の佐藤浩市さん、本田翼さん を頭に描きながら読み進めるが 無理があるねえ。佐藤浩市さんの演じる 弁護士鷲田完治は 悲壮感漂う65歳、本田翼さん演じる椎名敦子は、小柄でつぶらな瞳の幸薄い30歳である。佐…

『クィールを育てた訓練士』 多和田 悟、矢貫 隆

『盲導犬クィールの一生』という映画がありましたが、その中の訓練士 多和田悟さんと作家の矢貫隆さんが書かれた本です。犬に対して 服従させるのではなく、犬を教育し共に歩んでいくという姿勢に共感できました。うちにいる犬3匹は、自由気ままに暮らしてい…

『おやすみ、こわい夢を見ないように』角田光代

絵がシュール。なさそうで身近にある話。リアリティがあり 自分の心を見透かされている感もありざわざわと落ち着かない気分になる。 殺したいけど殺さない、殺せないグレーの部分が、生々しく描かれていて、その描写が的確だ。『今いる場所を好きになれず、…

再読『思い出のマーニー』 ジョーン・G・ロビンソン

先日録画した『思い出のマーニー』を見た。地味な映画だけど 少女の心理描写や成長がよく描かれていて 感動!!それで『思い出のマーニー』をもう一度読んだ。映画とは 異なった所はあるが やはり いい話。失望を見せず 普通をよそおう少女のアンナは 痛々し…

『鍵のない夢を見る』 辻村深月

内容紹介直木賞受賞! 私たちの心の奥底を静かに覗く傑作集どこにでもある町に住む、盗癖のあるよそ者の女、婚期を逃した女の焦り、育児に悩む若い母親……彼女たちの疲れた心を待つ落とし穴。 ぐいぐい引き込んで、ぞくぞくする気持ちの悪い後味。こういうの好…

『壇蜜日記』   壇 蜜

新刊が平積みされている。 壇蜜さん 本出してるんだと気軽に手に取って 立ち読み。「面白い!!」壇蜜さんって才能のある人なんですね。内容も文章も読みやすい。分野は違うけれど サラダ記念日を読んだ時の感覚と似ているかな? 自虐的でありながら 等身大…

『もう年はとれない』                 ダニエル フリードマン  訳)野口百合子

Kindleストアでセールをしていたので軽い気持ちで DL!でも 予想外におもしろかったです内容(「BOOK」データベースより)捕虜収容所でユダヤ人のあんたに親切とはいえなかったナチスの将校が生きているかもしれない―臨終の床にある戦友からそう告白された、…

「その女アレックス」   ピエール・ルメートル    訳)橘 明美

裏表紙のあらすじで大体 話の内容は想像できるものだが、この作品は いい意味でそんな想像や期待を見事裏切ってくれた。序盤からたくさんの点が出てくるが その正体が見えず 少しイライラ。しかし 終盤にかけて その点が次々と線となり それが面となり事件の…

『民王』 池井戸 潤

放映中の「民王」が かなりおもしろい。それで 結末が知りたくて 本を読む。まだ 積読本が たくさんあるのにねえ。テレビでは 総理大臣の武藤泰山(むとう・たいざん)が遠藤憲一さん、その息子役の武藤翔(むとう・しょう)を菅田将暉くんが演じている。遠…

文藝春秋 芥川賞 『火花』又吉直樹           『スクラップ・アンド・ビルド』羽田圭介

『火花』又吉 直樹う~~~ん という感想です。文章は 丁寧で 才能を感じますが 自分は、、、、って感じかな~ただの本好きな者にとって難しいことは わかりませんが、自分にとってその作品がいいな~と思うのは 文章や文体のすばらしさよりどれだけその作品…

文藝春秋 独占手記 『妹、川上慶子と私の30年』

芥川賞受賞作品を読みたくて 文藝春秋9月号を購入。 独占手記 『妹、川上慶子と私の30年』が載せられていました。日本航空ジャンボ機 御巣鷹山墜落事故から、もう 30年も経つんですね。テレビでは悲惨な事故現場の映像が連日放送され、特に、川上慶子さんが…

『遠い山並みの光』 カズオ イシグロ

『遠い山並みの光』 カズオ イシグロ内容(「BOOK」データベースより) 故国を去り英国に住む悦子は、娘の自殺に直面し、喪失感の中で自らの来し方に想いを馳せる。戦後まもない長崎で、悦子はある母娘に出会った。あてにならぬ男に未来を託そうとする母親と…

「カズオ・イシグロ 文学白熱教室」

昨夜のEテレで放送された「カズオ・イシグロ 文学白熱教室」見ました?なかなか おもしろかったですよ。再放送なのかな?かなりはまっている作家さんですので 興味深い内容でした。イシグロさんは、作風どおり 穏やかで 論理的でそれを優しく話され、質問に…

『 朗読者 』 ベルンハルト・ シュリンク      訳・松本美穂

内容(「BOOK」データベースより)15歳のぼくは、母親といってもおかしくないほど年上の女性と恋に落ちた。「なにか朗読してよ、坊や!」―ハンナは、なぜかいつも本を朗読して聞かせて欲しいと求める。人知れず逢瀬を重ねる二人。だが、ハンナは突然失踪して…