祝 芥川賞 本谷 有希子さん 『この街から』
小説『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の映画(佐藤江梨子、永瀬正敏、永作弘美らが出演)を見ただけで 本を読んだことがなかった。
祝 芥川賞ということで 本谷 有希子さんの作品を読むことにした。
夫婦のユーモアと毒を描いた作品のようだ。
まずは、Kindle Singleされている作品を読むことにした。
『この街から』 本谷 有希子
内容紹介
冬のあいだ、知人から借りた山小屋に籠って仕事をすることにした私。
たくさんの白い犬達に囲まれながら、人付き合いのない淡々とした生活が始まる。
ある日、麓の町に降りていってみると、人々の口から「犬」という言葉がひそひそ囁かれていることに気づく。
そういえば、この白い犬達はいつから自分といるんだろう。
この犬達は、どこから来たんだろうーやがて次々と、奇妙な出来事が起こり始める。
難しい表現や馴染みのない言葉使いがなく 読みやすい。
内容は ミステリーorホラーのようであり、
夢物語のようであり、不気味で得体のしれない話だ。
不思議な世界にぐいぐい作品の中に引っ張られていく。
結末もはっきりせずあらふやだが、決して後味は悪くない。
他の作品も読んでみたい。
いつも犬と一緒に寝ているが、寝がえりで犬を押しつぶさないように気を使いながらの睡眠だ。
こんなにたくさんの犬に囲まれて寝たらどんな感じなのかな~?