2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧
著者の萩原葉子さんは、平成17(2005)年7月1日に播種(はしゅ)性血管内凝固症候群により逝去された。 満84歳であった。後2日で萩原葉子忌だ。この作品は著者の自伝的小説だ。父親の萩原朔太郎、三好達治、室生犀星、堀辰夫、宇野千代など錚々たる人物が登…
またもや 又吉先生の帯コメントです。内容(「MARC」データベースより) 昨日、私は拳銃を拾った。これ程美しいものを、他に知らない-。銃に魅せられてゆく青年の心象と運命を、サスペンスあふれる文体で描く。第34回新潮新人賞受賞作、第128回芥川賞候補作…
内容(「BOOK」データベースより) 俳優・堺雅人が自ら綴った本音・日常のあれこれ。本格エッセーに加え、撮りたて写真、執筆秘話も満載。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)堺/雅人1973年生まれ。宮崎県出身。早稲田大学在学中から劇団「東京オレンジ」…
内容(「BOOK」データベースより) 権現市へ買い物に出かけたところ、うら寂しい祭りの主催者に見込まれ、「権現躑躅踊り」のリハーサルに立ち会う。踊りは拙劣。もはや恥辱。辟易する男の顛末を描いて川端康成文学賞を受賞した表題作や、理不尽な御老公が…
『神坐す(かみいます)山の物語』 浅田 次郎先日 Nさんの「御岳山プチタンデムツー」の記事を拝見し、あっ ここって たしか浅田次郎さんの実家のあるところだよねえ、写真を見たことがなかったので へえ~って感じで興味津々。ここでも執筆して 多くの作品…
酒井 駒子さんの絵が好きです。幻想的で 夢のような世界にぴったりの絵です。また登場人物が 生きているかのようです。話は少し切ないけれど 今 うさぎやぼうやがどこかで幸せに暮らしていそうな気がします。癒される絵本ですよ。昼、時間が空いたので 犬と…
始めて読む作家の作品です。町田康さんミュージシャン。1962年大阪生まれ。高校時代より町田町蔵の名で音楽活動を始める。97年に処女小説『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、 Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2000年には「きれぎれ」で芥川賞を受賞する。01年詩集…
「完璧な病室」は、死にゆく弟との病室での日々を描いた作品です。両親の愛情にあまり恵まれなかった2人きりの姉弟。その大学生の弟の余命が13カ月と告げられる小川洋子さんの作品らしく 美しく静かで つーんとした冷たい空気の中に ほのかな温かいものもあ…
今日神社で紫陽花を見ました。曇り空の下の紫陽花は、悲しげで寂しげで三好達治さんの『乳母車』の詩を思い出しました。 乳母車母よ――淡くかなしきもののふるなり紫陽花(あぢさゐ) いろのもののふるなりはてしなき並樹のかげをそうそうと風のふくなり時は…
内容(「BOOK」データベースより) 優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎…