小説 エッセイ 感想
内容(「BOOK」データベースより)神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した。…のだが、参列者たちが「神様」を偲ぶ中、とんでもない疑惑が。実は坪井は、凶悪な犯罪者だったのではないか…。坪井の美しい娘…
非日常的なことが起こり 生活が急落下していく話。最初はこんなことってある?と半信半疑で読むが 終盤に近づくにつれ、こういうこともあり得るかもと納得させられてしまう。 登場人物の描き方がうまく惹きつけられるが 結末も予想でき あまり気持ちの良くな…
序盤はよくある話と思いながら読むが 終盤 えっ!!!!という驚愕の展開で面白い。宮部みゆきさんのミステリー小説『火車』と似ているが もっと人間関係が複雑で驚きがある出来過ぎた感はあるが、ドラマ化して欲しい。相関関係が複雑で次々と展開する内容な…
歴史小説は ほとんど読まないので 途中何度もくじけそうになりながら 読んだ。徳川慶喜のイメージは 最後の将軍 大政奉還くらいしかなかったので 驚きや発見がたくさんあった。特に勝利の可能性が十分あったにもかかわらず、敵前逃亡にも等しい行動をとった…
超有名な『罪と罰』ですが 完読できなくての再読。特に登場人物の名前が長くて、相関関係を把握するまで辛く、難解で途中何度も挫折したくなる。ざっくりいうと青年の犯罪小説ですが、深くて読み応えがある。「一つの微細な罪悪は百の善行に償われる」「選ば…
「夢」はずっと僕のそばにいた。けれど、いつまでも「夢」を追うのが辛くなった僕は、ある日彼を捨てた――。老いた主人公がひとり病室で横たわるとき、捨てたはずの「夢」が戻ってくる。「夢」に励まされ、主人公が最期に書き上げた一通の手紙とは?「それで…
『犬にきいてみろ』おせっかいな叔母に拝み倒され、人生初のお見合いに出かけた花咲舞。相手は町工場の二代目社長で、育ちはいいが気の弱そうな、平井勇磨という青年だ。銀行勤めということで経営の相談を持ちかけられていた舞は、よりにもよって、銀行で臨…
NHKでドラマ化されている森 絵都さんの作品『みかづき』が 面白くなりそうな予感。またアマゾンの読み放題の中にあったので森さんの作品を読んでみた。『無限大ガール』こうと決めたら猪突猛進! 眩しいぐらいまっすぐな高校生女子が大活躍する、爽やかで…
米津玄師 が紅白に出るということで 今年は、見てみようかな~、録画しようなんてと思っている人もいると思う。自分もその一人だ。米津玄師『Lemon』夢ならばどれほどよかったでしょう未だにあなたのことを夢にみる忘れた物を取りに帰るように古びた思い出の…
『臣女 』(おみおんな) 吉村 萬壱 (よしむら まんいち)内容 妻が大きくなっていく。骨を軋ませ、糞尿を垂れ流し、不明瞭な言葉を発しながら。周りには我が家を監視する隣人、私事を詮索してくる同僚、言葉で殺そうとする母…。助けは、要らない。極限の日…
「七十歳死亡法案、可決」 垣谷美雨 内容(「BOOK」データベースより) 高齢者が国民の三割を超え、破綻寸前の日本政府は「七十歳死亡法案」を強行採決。施行まで二年、宝田東洋子は喜びを噛み締めていた。我侭放題の義母の介護に追われた十五年間。能天気な…
遅ればせながら 今年中に読んでおきたいと思い「大家さんと僕」を読む。 矢部さんと大家さんのほっこりとした毎日が永遠に続いていくようで評判通り 素敵な作品でとても癒された。今年の8月に大家さんが亡くなり 残念だが 矢部さんと大家さんのあたたかくて…
数年前、芦ノ湖の湖上花火と温泉が目的の旅行に行った。花火大会当日は、舟で湖に出たが、雨が降り 寒くて デッキで見るのが辛く 花火を堪能できなかった。しかし、翌日は 天気がよく このまま帰るのも、、ということでポーラ美術館に出かけた。そこでは『レ…
学校での居場所をなくし、閉じこもっていた"こころ"の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。 輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。 そこにはちょうど"こころ"と似た境遇の7人が集められていた。前から読みたかった作品だが、…
夏の終わりを感じるミステリー小説が読みたくなり タイトルに誘われ『幻夏』を読んだ。23年前の夏、失踪した親友は何を求め、何を失ったのか――肝になる日が 夏休みが終わる日から9月の始業式までで 読んでいる現在と月日が近く 台風など天候も類似しているの…
テレビ東京からお届きもの。中には 『三匹のおっさん 3』の文庫本が2冊。忘れていましたが 『三匹のおっさん 3』の塗り絵コンテストに応募していて入選しその賞品のようです。本には 著者の有川浩さんのサインが入っていました。有川 浩(ありかわ ひろ)さ…
僕とモナミと、春に会う (幻冬舎文庫) 文庫 – 2016/12/6 櫛木 理宇 (著) タイトルに惹かれて読み始める。義父母と暮らす高校生の少年の自分でもわからなかった心の闇が、猫のモナミと過ごすうちに解明されていく。モナミの姿は、自分には猫ではなく 美少女と…
http://www.ijuin-shizuka.com/i_book/essay/e_jpg/book_e050d.jpgさよならの力 大人の流儀7 2017/02/27発売(講談社)人生の半ばで逝ってしまった人。近しいそんな人との別離を経験した人にしか見えないものが見えて来る。伊集院さんの体験からの思いや考えが…
内容(「BOOK」データベースより) 失業中の男が法外な報酬を提示され、初対面の女性と少女と1か月間、家族を演じるという奇妙な仕事を引き受ける。別荘で滞在を始めると不思議な現象が次々と起きる。そんな中、3人は次第に愛を深めていく。だが、この仕事の…
http://www.hanmoto.com/bd/img/9784048736121_200.jpg... ある不祥事をきっかけに刑事をやめ、転落の人生をおくっている中年男性。そこで同居する訳ありの人々。そして繰り広げられる様々な事件。ハードボイルドなストーリーだが 人情味あふれる内容であき…
「教育に税金を投じるのはムダ」「雇用対策の大変は無意味」「経済格差は知能格差だうすうすは、わかってはいたが あえて言葉にしなかったことが、真偽は?だが、すっきりと書かれていておもしろかった。特に興味をもったのは 人種による能力の違いだ。人種…
『乳と卵』以来読む川上さん作品。並ではない才能を感じたが世界観に共感できず 川上さんの作品は避けてきた。でも この『シャンデリア』は かなりおもしろく 文章に無駄がなく 独特の世界に引き込まれた。ワンルームで一人暮らしの中年女性の口座に思いがえ…
第134回(平成17年度下半期) 芥川賞受賞 作品。その受賞作「沖で待つ」と「勤労感謝の日」、単行本未収録の短篇「みなみのしまのぶんたろう」が併録されている。サクサクと読みやすい。中でも「勤労感謝の日」がおもしろい。若かりしころの群ようこさんの切…
http://ecx.images-amazon.com/images/I/41YxXGk8RrL._SX230_.jpg後味の悪さに、これが本当の現実なのだろうと ずしっときた。よくある みんないい人になりました。幸せになりました。めでたしめでたし、という感じではない。また『許し』が核になっているが…
ミステリー小説という括りだが いろいろなものが満載で伏線の絞りどころが定まらず、すっきりと読み進められなかったが 次への期待感ですらすらと読んでいく。就職活動で印象を良くするために ボランティアで老人への弁当配達を始めた大学生の総司は 配達先…
『不時着する流星たち』2017/1/28発売予定 kindle特別お試し版。久しぶりの小川洋子さんだが やはりこの人の文章は 魅力的です。『不時着する流星たち 第一話 誘拐の女王』ヘンリー・ダーガー篇です。不気味でみてはいけないものを見てしまう感覚ですが、先…
この前読んだ瀬尾さんの『僕らのごはんは明日で待ってる』といい 『幸福な食卓』いい どうして 文句なしのハッピーエンドにならないのだろう。そうじゃないから、読み手にいつまでも心に何かが残り、印象深い作品となっているのだが、、、、瀬尾さんが どん…
第156回芥川賞・直木賞(平成28年下半期)芥川賞は山下澄人さんの『しんせかい』直木賞は山下澄人さんの『蜜蜂と遠雷』に決定したようです。失礼ながら山下澄人さんの作品は読んだことがなく 存在さえほとんど知りませんでした。恩田陸さんの作品は数冊読ん…
2016年は 前年の暮れに 怪我をし 完治するまで3カ月かかり、そのあとは愛犬の介護、そしてその犬を9月に静かに見送りました。そして 11月中旬頃より 急に5歳の犬がけいれん発作を起こすようになり 今薬で様子を見ている最中です。病気と怪我の一年で これか…
どうも ここのところ筆不精いやいやメール無精?ブログ無精?で、、、備忘録として最近読んだ本をまとめて書きます。今まで寝る時 片手は ちびポメをなで もう片方の手には本という感じで読んでいたのですが、白ポメさんが家に来てから ちびポメと白ポメで両…