Memorandum of Haruki 'ハルキの備忘録‘

yahooさんから 引っ越してきました。どうぞよろしくお願いします。

『クィールを育てた訓練士』 多和田 悟、矢貫 隆



盲導犬クィールの一生』という映画がありましたが、
その中の訓練士 多和田悟さんと作家の矢貫隆さんが書かれた本です。
犬に対して 服従させるのではなく、犬を教育し共に歩んでいくという姿勢に共感できました。

うちにいる犬3匹は、自由気ままに暮らしています。
ごはんを食べる時におすわりはさせますが お手、おかわりはさせません。
自分が犬だったら ごはん前に、そんなのしたくありませんからねえ。
だからうちの犬は ほとんど芸ができません。
1匹の預かり犬は 警戒心が強く吠えたり、隠れたりしますが、 
ずっと家にいる2匹は ほとんど吠えないし 人も犬も大好きで友好的です。
いつもぼーとしている感じです。
散歩に行くと小さい子から 「このワンちゃん笑ってる」とよく言われます。
犬(親)バカですみません
ただ あまりに過保護すぎて 犬だけで留守番ができないのが 困りますね。


さて盲導犬というと、人間の役に立つために厳しい訓練をさせられている感じを強く受けていましたが、多和田さんが所属している犬達は訓練を楽しんでいます。
本文の中で
「犬はいい格好しいなんです。だから『いい犬』と見てもらいたい。
その気持ちをくすぐってやるんです。
『すごいね』って言ってやると、『そうでしょう。僕、すごいでしょう』と犬が言う。
犬を観察し、すべてを読めばくすぐるタイミングがわかる。だから一瞬で犬と話がつく」

まさにその通りだと思います。
愛されたものは、また他を愛していくのですね。
多和田さんの人生も詳しく描かれていて 多和田さんの家族や周りの人々の温かさも感じられました。
多和田さんは、「グーッド、グーッド」と褒めながら犬の頬を右手でポンポンとたたきます。
犬は それが嬉しくて、楽しいと感じるようです。

預かり犬に 少しイライラして強い言葉がけをしていたので、いい所を探して、
「グーッド、グーッド」とたくさん褒めたいと思います。

人間の教育もこれと同じかな?



預かり犬。