Memorandum of Haruki 'ハルキの備忘録‘

yahooさんから 引っ越してきました。どうぞよろしくお願いします。

『 朗読者 』 ベルンハルト・ シュリンク      訳・松本美穂


内容(「BOOK」データベースより)

15歳のぼくは、母親といってもおかしくないほど年上の女性と恋に落ちた。
「なにか朗読してよ、坊や!」―ハンナは、なぜかいつも本を朗読して聞かせて欲しいと求める。
人知れず逢瀬を重ねる二人。だが、ハンナは突然失踪してしまう。
彼女の隠していた秘密とは何か。
二人の愛に、終わったはずの戦争が影を落していた。
現代ドイツ文学の旗手による、世界中を感動させた大ベストセラー。




本の世界に引き込まれ 一気に読み終えた。
『朗読者』のタイトルが ずしっと重くのしかかる。

恋愛と戦争、その被害者と加害者、いろいろなものが入り混じっていて
何が愛で何が正義なのか、わからなくなるほど深く考えさせられる作品だ。
 戦争は人の心も夢も希望もみんな奪い去ってしまう。
そして その後遺症は延々と続いていく。
平和がいちばんだね。
平和に生活できるって当たり前のようだが すごく有難いことだ。
 読後、とても悲しく切なく やるせない気持ちになったが、 
微かな一筋の光を感じた。
2人の間には 崇高な愛が存在していたと信じたい。


『朗読者』が原案の2008年制作の映画『愛を読むひと 』をかなり前に見たが、
本と印象が随分違う。
本の方が 深くて感動的だね。




かなり重い感動作だったので 読後には
いただき物のあま~い 抹茶白玉あんみつを


小さなもみじの葉 風情があるねえ~