Memorandum of Haruki 'ハルキの備忘録‘

yahooさんから 引っ越してきました。どうぞよろしくお願いします。

『東京飄然』町田 康






風に誘われ花に誘われ、ぶらりと歩いてみたくなった。
婦人公論好評連載エッセイ、待望の単行本化。著者による写真多数。


月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。で始まる奥の細道が思いだされた。

予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、
漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、
のように 町田さんも放浪したいという思いが止まず あちこちをふらふら。
ただ 町田さんは 松尾芭蕉さんのように命をかけてふらふらしていない。
松尾さんの感受性が豊かな紀行文にも負けず?町田さんの視点はかなりおもしろい。
東京や鎌倉 梅田(大阪) などいろいろな所を歩くが、
自分が行ったことのある場所が多く、そういう所みてるんだ~って感じで興味深い。
ただ 2005年発行された本なので 現在とは 変わってしまったものや場所もあり、少々古さを感じた。

町田さんは、物や景色、人間を多面的に見てるというより、人が見落としている(見えない)隙間の中に入って行ってそれをぶわ~~と広げている感じだ。
観察力が半端なく鋭く コア。

特に何かが残るわけではないが、
ロック魂と怠惰が入り混じった心地よいエッセイと写真だった。
『長者の万燈より 貧者の一燈』
パンクだねえ







日記
今日も寒かったですが、ワンコ達と池の周りを散歩しました。
外は気持ちがいいね。
 








葦 (あし、よし)が群生している。
同じ漢字なのに読み方の意味は 真逆。
「悪 (あ) し」と「善 (よ) し」
パスカルさんは、「人間は考える葦である」なんて 言葉を残し
それは、「人間は自然のうちで最も弱い葦の一茎にすぎないだがそれは考える葦である」という意味らしい。
でも この葦っていう植物は弱そうで なかなか強い。
風が吹くと 風になびき 暑い日も寒い日も 
じっとその場でひょうひょうとしている。
そんな 葦になりた~い



「さあ 泳ぎに行こうガア」







かもが泳いでいく。
後ろにできる波紋がきれい






「白ポメちゃん 前向いて」

「だって かもさん見たいんだもん」






また みんなで来ようね