Memorandum of Haruki 'ハルキの備忘録‘

yahooさんから 引っ越してきました。どうぞよろしくお願いします。

『最果てアーケード』 小川 洋子











酒井 駒子さんの装画が素敵で手に取った本です。
作品の印象と装画がよく合っていますね。
不思議だけれど、懐かしくて 切なくて、愛おしい作品です。
読後 静かな温かいものが心に残ります。
この作品の漫画版もあるようですね。
読みたいな~
自分がイメージしたアーケードとの違いを楽しみたいです。





以前も書いたかな?
イバラードと称する架空の世界をずっと描き続けている井上直久さんという画家がいます。
『最果てアーケード』は小さくて暗くて、
井上さんほど鮮やかな色の世界ではありませんが、
空気や次元が似ていているところがあり 心地いいです。



ついでに 井上直久さんの版画紹介です。
井上直久 作  『スターシップ』

『アーケード』

『人形師の家』



玄関に置いてあるお気に入りの井上直久さんの作品『上昇気流』です。
一目ぼれして買ってしまいました。
ジブリ作品「耳をすませば」の主人公、雫が書いた小説「バロンがくれた物語」という劇中劇の中で雫は猫のバロンと空を飛びます。
その背景のもととなった絵です。





「恐れることはない。
新月の日は空間がひずむ。
遠いものは大きく、近いものは小さく見えるだけのこと。
飛ぼう、上昇気流をつかむのだ。」


「いいぞ、気流に乗った。このまま、あの塔を一気に越そう。」

                               by バロン