2019-02-11 『ウツボカズラの甘い息』 柚月裕子 著 小説 エッセイ 感想 序盤はよくある話と思いながら読むが 終盤 えっ!!!!という驚愕の展開で面白い。宮部みゆきさんのミステリー小説『火車』と似ているが もっと人間関係が複雑で驚きがある出来過ぎた感はあるが、ドラマ化して欲しい。相関関係が複雑で次々と展開する内容なので 深夜の連続ドラマがいいね。一番悪い女性役は 米倉涼子さんですね。 騙される女性達は、本上 まなみさん、木村多江さん 石田ゆり子さん ベテラン刑事は、西島秀俊さん 相棒の新人刑事は、黒木華さんでどうでしょう。なんて勝手に妄想した。タイトルにもある『ウツボカズラ』とは、ウツボカズラの袋の中には消化液があり、独特の甘い蜜のような匂いを出して虫などを集める。袋の中に虫が落ちてしまうと脱出することが難しく、そのうち消化液で分解されウツボカズラに吸収されていく。このようにウツボカズラは落とし穴式の罠を持った食虫植物。またウツボカズラの花言葉は、そのツルの様子から「からみつく視線」また、滑りやすく落ちやすいツボの様子から「甘い罠」「油断」「危険」といったものがある。この本は、タイトルどおりの内容だ。本の世界の話ではなく 弱っている時、満足を得られない日々を送っている時、誰もが陥るかもしれない世界がある。う~~ん、面白かった。