Memorandum of Haruki 'ハルキの備忘録‘

yahooさんから 引っ越してきました。どうぞよろしくお願いします。

住めば都というけれど。

昨日、金沢から蟹と海老が送られてきた。
有難や~
去年 転勤になった知人からだ。
蟹の足に石川 金沢港の文字が入ったタグがついている。
加能ガニ(石川県産ブランドズワイガニ)の証明らしい。
海老は、ガスエビ。 鮮度が落ちるのが速いので、地元以外にはほとんど出回らない海老らしい。
自分も初めて食べたが、甘エビより味が濃厚でぷりぷりしていておいしい。






たまたま7日(日)にも蟹をいただき
 鍋にしておいしくいただいた。
連日蟹を食べられ ちょっと贅沢な日々。
最初頂き残っていたズワイガニとブランドズワイガニを食べ比べてみた。
ブランドズワイガニの旨さは格別だ。
カニみそもぎっしり詰まっていて 新鮮で美味。

チューハイのつまみでは 申し訳ない気がして白ワインでいただいた。

タグをしたブランドズワイガニ





庶民ズワイガニ こちらの方が色は鮮やか、見た目はさほど変わらないが、、






送ってくれた知人にお礼の電話を入れた。
彼は 関東、東海と転勤をしたが、いずれも太平洋に面した街で
日本海側の土地は初めてだ。
金沢に来て 県民性の違いをすごく感じたらしい。
金沢の人は、控えめで素朴な方が多い印象を受けたようだが、反面なにを考えているのか読めない所も多く 苦労しているみたいだ。
天候により電車もよくとまってしまうらしい。
路線が少ないのでとまった時には 我慢して復旧を待つしかないらしく、いらいらするという。
彼はグルメで蟹を食べるために何度か金沢に来ていて、そこに転勤が決まったことを喜んでいたが、やはり観光で来るのと 住むのは違うようだ。
人間関係は 慣れてくれば互いに打ち解けてくるが、
一番彼の気持ちを憂鬱にさせるのが 自分の力ではどうにもならない天気のようだ。
関東では、梅雨時以外ずっと天気が悪いことは少ないが 北陸は 曇りのことが多く、からと晴れる日が少ないらしい。
日照時間も短く、それが気持ちを落ち込ませるようだ。

その場所で生まれ育った人には 普通のことでも、そうではない人にはストレスになることもあるんだね。
住めば都というけれど 住んでみなければわからない事ってあるんだな~とつくづく感じた。


この前 田舎に転居した知人宅に長期お世話になった。
緑が多く、朝は鳥のさえずりが聞こえ 夜はとても静かだ。
何もしなくても癒された。
ただ どこに行くにも車を使い 足代わりになっている。
店やレストラン等の駐車場は広く 止めやすく、車を走らせれば いろいろな施設もあり生活するには困らないようだ。

しかし 田舎にずっとは住めないかな~
1週間が限度かな~
それは、自宅の近辺にいろいろなものがありすぎるせいかもしれない。
コンビニがすぐそばにないのは、つらいね。
便利すぎる生活が日常となっているので、徒歩圏内に必要とするものがないことが すごく不安だ。
お気に入りの店にふらっと入ったり ちょっとライブや美術館に行ったり、病院も選択肢がたくさんあるし、交番も近いし、、、、

悲しいかな、そういう物理的なことが安心感につながっている。
夜は周りのネオンで星は綺麗に見えないし、ここから見る月は情緒的ではないし、
夜中もパトカーや救急車の音がするし、近くのマンションやアパートにはどんな人が住んでいるのか不明だし、マイナスなことが多いのだが やはり物がある安心感がいいみたいだ。

それといろいろな価値観がありそれが認められているところ、干渉しないところもいい。
主夫で子育てをしている若いお父さん、公園が自宅でそこで身支度をし、歯を磨き仕事に出かけるおじさん、犬をカートに乗せて散歩させてる人(自分)など他の街ならば特別視される人達もここでは それもありだ。
特別視されても それを無視できる環境がここにはある。
ただ 他人に干渉しない、関心がないということは 互いに助け合う機能も欠けている。

自然に恵まれ 地域が共同体としての役目をしているところに住んでいる人にしてみれば 乾燥無味な所で心の豊かさが感じられす ストレスを感じるだろうな~



老後は田舎暮らしというのが 流行っているようだが、2.3年してまた戻ってくる人もいる。
ご近所の方々を見てみると、、、、
お隣のおばあちゃんは、オシャレをして、バスのシルバーフリーパスでほぼ毎日、都内のあちこちをめぐっている。
一人で行くが 行き先々で いろいろな人と話をして帰ってくるようだ。
バスだと遠回りの所も 自分には時間はたっぷりあるからフリーパスでお金をかけず、気軽に回れて楽しいという。
ご主人が亡くなり 一人になり、元気がなかったご近所のおばあちゃんも最近は、近くのプールに行ったり、図書館めぐりをしたりして 楽しんでいる。
道でばったり会うと そのおばあちゃんと読書談義をするが このおばあちゃん、自分があまり読まない恋愛小説や官能小説も読んでいて 驚く。
小説の中で恋をするのも若さの秘訣かな? 
犬の散歩でよく会う退職後のおじいちゃんとは、犬を介しよく話をしていたが 最近は忙しそうで会ってもあいさつするくらいだ。 理科系だったが 文化系にも興味が出て来て大学に行き始めた。いつもチェックのシャツを着ている若々しいおじいちゃんだ。

この近辺には大学や自分を高める教室や趣味のサークルも多い。
足さえ丈夫なら、人の世話にならなくても一人で充分刺激的に楽しめる環境がたくさんある。

身体が不自由になっても食事の宅配もあるし、掃除もヘルパーさんが来てくれるし、
介護タクシーもあるし、電球をかえてくれる便利屋さんもいるし、 往診専門の医者もいるし、それらもいろいろあるから自分に合ったものを選べるし、経済的にそれなりの余裕があれば家族がいなくても快適に自宅で過ごせる。
ちょっと寂しい気もするが ご近所のお年寄りは家族に気を遣うことなく、気ままに生きている人が多いかな。
隣の芝生が青く見えるだけかな~




結局、どこで暮らすかではなく、どう生活するのかが大切だが、やはり身に付いた価値観は変えられそうで 変えられそうもないみたいだ。
そのくせ スローライフに憧れたりする。
これじゃあイソップ物語だね。





「君はこんな退屈な生活によく暮らせるな。ねえ、僕のところへ来ない?
   そうすれば珍しいものが腹一杯食べられるよ。」



「こんなに素晴らしい御馳走を用意してもらってすまないけど、
   こんなに危険が多くてはとても楽しめません。
   僕には土くれだった畑で食べている方が性に合うのです。
   あそこならば、安全で怖いこともなく暮らせますから。」

人からどう見えようとも 幸せの形はそれぞれで
自分が幸せだと思うことが一番なのかな~
もっと年を重ねるたら 価値観は変わるのかな~



こんなたわいもない話、最後まで読んでいただき ありがとうございます。