Memorandum of Haruki 'ハルキの備忘録‘

yahooさんから 引っ越してきました。どうぞよろしくお願いします。

『かぜのでんわ』 作絵 いもとようこ




モール街を一本入ったところに

小さな絵本屋さんがあります。

隠れ家カフェみたいなおしゃれな佇まいです。

おおきな木のドアをあけると 2階までぐらいかな~
ガラス張りの吹きぬけの空間に絵本の世界がひろがっています。

木の棚に外国の絵本がこっちを向いてきれいに並べられています。

商業的な絵本?や雑誌は 見当たらない。


場違いな感じですが ここを通ると吸い込まれるように 入ってしまいます。

店のビルはコの字に建てられ そのコの所が庭になっています。

店内から その中庭に出られます。

そこには ビオラやパンジー チューリップ、ヒヤシンスが笑っています。

ベンチやバーゴラ まだ咲いてない蔓バラ

こういうのイングリシュガーデンっていうのかな。

店内は明るく ヴィバルディの「春」が流れています。

客は 自分一人。

店の真ん中にカウンターがあり そこに中年の女性と若い女性がすわっています。

パソコンで作業しています。

中庭の前には 大きな木のテーブルとイスがあります。

ガラス張りなので そこから 中庭が良く見えます。

子どもやお母さんが そのにすわって絵本を読むのだろう。


それにしても 贅沢な空間。

こんな夢のような空間にいても ついコスパなんかを考えてしまう。

立地 人件費 諸経費 本の利益等を考えると、、、

趣味や道楽でないと なかなかこういう店はできないな~。

下世話なことを考えつつ 半分は夢心地。


いもとようこさんの可愛い絵が目にとまり 手に取って見る。

すごく切ない話。

家でゆっくりみたい、ということで購入。






山の上に 1だいの

電話が おいてあります。



線のつながっていない

その電話で 話をするためにやってくるのです。

もう あえなくなったひととはなしをするために。



電話のむこうから 返事はきません。

それでも 多くの人がやってきて話をします。


しかし ある日奇跡が、、、、、

という話です。






この風の電話をもとに作られた絵本のようです。



災害が過ぎ 年月がたっても 逝ってしまった人は 帰って来ないのですね。

切ないけど 希望をもらえる素敵な本でした。



おまけ
チューリップ
蝶は飛んでなかったけど、、、