Memorandum of Haruki 'ハルキの備忘録‘

yahooさんから 引っ越してきました。どうぞよろしくお願いします。

高畑勲展~日本のアニメーションに遺したもの~

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高畑さんが関わった作品の見事さだけでなく、その生き様や人となりに感動させられた展覧会だった。

高畑さんというとまずは ジブリ作品を思い浮かべるが、そのほかにも優れた作品がたくさんある。

今まで アニメ系の展覧会で感動することはほとんどなかったが この展覧会は違う。

自筆の構想メモ、制作ノート、企画書、原画、セル画、役割分担表など多くの作品に至るまでの資料やその過程が丁寧に展示されている。また 完成された 動画も見ることができる。

主な作品

1968年、劇場用長編初演出(監督)となる「太陽の王子 ホルスの大冒険」を完成。
1974年テレビシリーズ「アルプスの少女ハイジ」全話を演出。

ジオラマは 撮影可だった。
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1976年テレビ「母をたずねて三千里」、
1979年テレビ「赤毛のアン」の全話演出。
1981年映画「じゃりン子チエ」、1982年公開の映画「セロ弾きのゴーシュ」を監督。
1984宮崎駿の「風の谷のナウシカ」ではプロデューサーを務めた。
1985年スタジオジブリ設立に参画。
自らの脚本・監督作品としての映画──
 「火垂るの墓」(1988)
 「おもひでぽろぽろ」(1991)
 「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994) 
 「ホーホケキョ となりの山田くん」(1999) 
 「かぐや姫の物語」(2013)


火垂るの墓」は、ストーリーにそって レイアウト画が展示されていて それを追っていくと 映像が浮かび
「戦争は 残酷だ」とつくづく思った。
また 「かぐや姫の物語」の水彩的な ラフ画的な映像は、今までで一番感動したものだったので その過程がみられて 感動した。
最後のかぐや姫が疾走するシーンは 圧巻だ。

高畑さんは 若いころかぐや姫の作品を作りたかったが断念。
しかし時を経て かぐや姫の物語を完成させ それが遺作になったようだ。