『神様の裏顔』 藤崎 翔 著
内容(「BOOK」データベースより)
神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した。…のだが、参列者たちが「神様」を偲ぶ中、とんでもない疑惑が。実は坪井は、凶悪な犯罪者だったのではないか…。坪井の美しい娘、後輩教師、教え子のアラフォー男性と今時ギャル、ご近所の主婦とお笑い芸人。二転三転する彼らの推理は!?どんでん返しの結末に話題騒然!!第34回横溝正史ミステリ大賞“大賞”受賞の衝撃ミステリ!
タイトルから展開を予想しながら読みすすめるとやはりそうきたかという裏切らないストーリー。しかし 最後に う~~んという展開。軸となる先生は 自ら言葉や感想を一切発しない。すべて、周りにいる者たちの主観的発言だけだ。しかし、読みやすくわかりやすい。人間のエゴ在り 弱さあり、 集団意識の怖さあり ユーモアあり、エンタメ性があり面白かった。著者はもとお笑い芸人だったそうなので 人を楽しませることに長けているのかもしれない。