Memorandum of Haruki 'ハルキの備忘録‘

yahooさんから 引っ越してきました。どうぞよろしくお願いします。

花咲舞シリーズ  『犬にきいてみろ』  『神保町奇譚』  池井戸 潤 著


 『犬にきいてみろ』
おせっかいな叔母に拝み倒され、人生初のお見合いに出かけた花咲舞。
相手は町工場の二代目社長で、育ちはいいが気の弱そうな、平井勇磨という青年だ。
銀行勤めということで経営の相談を持ちかけられていた舞は、よりにもよって、銀行で臨店班を組んでいる相馬健に見つかってしまう。
大喜びで冷やかす相馬を見て、舞は、勇磨の相談相手にすえることを思いつく。
大ベテランの工場長に頭が上がらないという勇磨は、「工場長の不正に気をつけろ」という内部告発の手紙を受け取り、人知れず悩んでいたのだ。

工場長は本当に不正を働いているのか、手紙を出したのは誰か。舞と相馬は、真相を突き止めるため動き出すが――?


『神保町奇譚』 
〝一見客お断り〟のこだわりの寿司屋で、臨店を終えた東京第一銀行の花咲舞と上司・相馬健が舌鼓を打っていると、高齢の女性客がひとりで来店した。店主とも顔なじみらしい、上品そうな婦人の話に耳を傾けてみると……。

婦人は五年前に娘を通称〝もやもや病〟で亡くした。神保町界隈にあるベンチャー企業に勤めはじめてまだ3年目の若さだった。
遺品を整理していると、産業中央銀行の通帳が出てきた。
この日、銀行に出向き、口座の解約を申し出ると、係員に不思議な話を告げられた。娘の死後も口座が〝動いていた〟と。
多額の振り込みがあり、一時、残高は3400万円にものぼったが、1ヵ月後にはきれいに引き出され、娘が口座開設時に振り込んだ1000円だけが残っていた。
娘に何があったか知りたいと願う婦人の依頼を受け、舞と相馬のコンビが幽霊口座の謎に挑む!



 池井戸さんの花咲舞シリーズは、勧善懲悪の内容でスカッとする。
ただ 読み始めると次の展開が気になり、最後まで読んでしまい寝不足になる。
『犬にきいてみろ』は、想像を裏切り 犬は一切出てこない。

また『神保町奇譚』は 人情ぽろりのいい話。

テレビでドラマ化された登場人物の印象が強く、本を読んでいると
東京第一銀行の臨店班、花咲舞と相馬健のコンビ、杏さんと上川隆也さんが映像化され動き出す。


 池井戸さんは、もと銀行員らしいが「企業小説」を書くのが本当に上手くて面白い。



クリスマスローズは寒さに強い。
玄関先のクリスマスローズも次々と花を咲かせ 楽しませてくれる。美しいのに控えめに下を向いている。
それで描いてみた。