Memorandum of Haruki 'ハルキの備忘録‘

yahooさんから 引っ越してきました。どうぞよろしくお願いします。

ボストン美術館の至宝展







英一超(はなぶさ いっちょう)
涅槃図

http://pds.exblog.jp/pds/1/201709/01/79/a0180279_16083855.jpg
見たかった一枚だ。
作品の大きさは縦が約2.9m?幅が約1.7mと大きな掛け軸の絵で想像以上に大きな作品で見応え十分だった。
絵の上部が聖界、下部が俗界だ。
涅槃図でありながら 下の方に多くの動物のつがいや親子たちがたくさん描かれ、微笑ましくユーモラスな一面も感じられた。




涅槃図には釈迦の使いであるねずみを食べるため猫が描かれない。
しかしこの涅槃図には、ジャコウネコが1匹いて こちらを向いている。
庶民からは、こちらを向いているジャコウネコは縁起がいいと 
この涅槃図は注目されたようだ。


一説によると英一超は、
吉原遊びが大好きで、自ら幇間(ほうかん)、すなわち「太鼓持ち」「男芸者」として、大いに活躍する。現代でいうとお笑い芸人に近い職業だったようだ。
その話術・芸風は素晴らしく、豪商の於大尽や大大名の殿様すらもついつい財布を緩め、
ぱーっと散財してしまうような見事に愉快な芸であったと伝わっている。
しかし、幇間として活躍し過ぎて、三宅島へ流罪となる。流罪中も絵を描き続けた。
江戸では、人気お笑いタレント兼一流絵師が三宅島へ流され、三宅島で描いた絵は大変な評判となった。注文がドンドン三宅島へ届く。一蝶も画材を注文したり代金を請求したりしている。絵を描くときは、必ず、江戸の方向、すなわち北を向いて描いた。俳諧の仲間もいない、幇間の仕事もない、江戸を思い出してひたすら絵を描くしかなかった。この間の一蝶の作品は
かな絵の具で描く独特の洒脱な世界で、「島一蝶」と呼ばれ国宝指定の作品もある。
そして5代将軍徳川綱吉(在位1680~1709年)の死去による将軍代替わりの大赦で江戸へ戻り、絵師として幇間として復活する

島では割と自由な暮らしをしており、世話をしてくれていた名主の娘と島で結婚して子供をもうけ共に江戸に戻り絵を学ばせた。
まさに父親としての幸せの絶頂期。
だからこそ父と子の別れに直面していた相手の深い悲しみに思いを寄せてそれまで例のなかった動物の親子を描いたのだろう。
脈々と受け継がれる家族の絆は死がおとずれても失われることはない。
『涅槃図』の動物たちにそう語らせたかったのかもしれない。
幇間として人々を喜ばせることに懸けた人生。
そして思いがけない島流しで得た貴重な出会いと血のつながり。
そうしたすべての思いを絵筆に込めて一蝶はルールを乗り越えた『涅槃図』の名作を生み出した。
そして島から江戸に戻った一超はまた吉原に戻って死ぬまで明るく楽しく暮らしたようだ。









フィンセント・ファン・ゴッホ
「子守唄、ゆりかごを揺らすオ―ギュスティーヌ・ルーラン夫人」

ゴッホはフランス・アルルで近所に暮らしていたルーラン一家をモデルにして複数のポートレイトを描きました。この作品では、花が描かれた壁紙を背に椅子に座る女性が手に揺りかごを揺らす紐を持っており、ゴッホにとっては母性のシンボルであると言われています。(朝日新聞)




フィンセント・ファン・ゴッホ
「郵便配達人 ジョゼフ・ルーラン」
ゴッホは妹への手紙に、モデルとなったジョゼフ=エティエンヌ・ルーランについて、頭部はソクラテスに似て、鼻はほとんどあるかなしか、たっぷりとしたごま塩の髭、大きな耳を持ってる、と記しています。(朝日新聞)






 

ジャン=フランソワ・ミレー
「編み物の稽古」1954頃

農民を描いたレアリズム絵画の巨匠ミレーの作品。光が差し込む落ち着いた家庭の片隅に、2人の人物間の深い精神の集中と愛情がはっきりと描かれています(朝日新聞)

フェルメールの絵と構図が似ていたので 期待して見ましたが
実物の絵はもっと暗く ミレーっぽい作品でした。



ジョン・シンガー・サージェント(アメリカの画家)
《フィスク・ウォレン夫人(グレッチェン・オズグッド)と娘レイチェル》1903年

実物の作品の方がうっとりするほど美しい女性です。



村上隆                                   
《If the Double Helix Wakes Up…》

http://boston2017-18.jp/point/images/point07_02.jpg




すごく大きな作品です。
この作品もすばらしかったです。









出口でアンケート用紙に記入したら ハガキをいただいた。
上の2人の美しい女性を描いたジョン・シンガー・サージェントの作品です。







アートフレームのガチャをした。


カプセルの中は、モネの「ルーアン大聖堂」だった。



鉛筆を買った。







女性と少年を描いたジョン・シンガー・サージェントの作品、いいですね。
すがすがしい透明感と優美さがあり もっとこの画家の作品が見たくなりました。
 また やはりゴッホはいいです。心をつかまれる何かがあります。
特に今回見た夫妻の2枚の作品は 重厚感があり 人物像がいきいきと描かれ印象深い作品でした。