『バベルの塔』展
見に行こう 行こうと思いながら 終了まであと2日になり
今日見てきました。
犬の散歩をしてすぐ出かけましたが、自分みたいな人が多いのか会場に付くとすでに長蛇の列。
待ち時間30分。
しかたないので待つことに。
中に入っても人がたくさんで牛歩での鑑賞。
その列から逸れ、お目当ての作品だけじっくり見てきました。
風景の中の聖母子
:ヘラルト・ダーフィット
:ヘラルト・ダーフィット
写真よりも実物の赤が印象的で美しい作品でした。
放浪者 (行商人)
:ヒエロニムス・ボス
:ヒエロニムス・ボス
悲壮感漂う作品。
樹木人間
:ヒエロニムス・ボス
:ヒエロニムス・ボス
グロテスクな絵に見えるが本物は引き込まれるほど魅力的な作品だ
ずっと見ていたかった。
大きな魚は小さな魚を食う
:ピーテル・ブリューゲル1世
:ピーテル・ブリューゲル1世
タイトルは『弱肉強食』という意味らしい。
若い女性が「わあ こわ~い。お魚がかわいそう。」
と言って彼らしき隣の男性の腕にしがみついていたが
「本当の世界の方がもっと怖いですから残念!!」
と心の中で波田 陽区が叫んでいた。
一番見たかった本物のバベルの塔。
迫力があり異空間を感じる。
印象的な作品だ。
絵が小さく 人だかりで細部まで見ることができないが
原寸を約300%拡大した複製画のバベルの塔の展示もありそれで細部を確認。
細部にこだわっていて たくさんの人の息吹を感じる。
しかし塔のバランスが悪いから
実際には建てられないのではないか。
「バベルの塔」とは?
ノアの洪水の後、ノアとその家族たち8人を除いて全滅したはずの人類は、また時を経て大地を満たすまで増殖し、シンアルの地に平野を見つけて、そこに住み着いた。人間はみな、同じ言葉を話していたが、やがて人間は石の代わりにレンガをつくり、漆喰の代わりにアスファルトを手に入れた。こうした技術の進歩で、人間は傲慢になっていき、ついには天まで届く塔のある町を建てて、有名になろうとした。
しかし、 神は人間のこの高慢な企てを知り、心配し怒った。神は「一つの民で皆一つの言葉を話しているから、このようなことを始めたのだ。これでは、彼らがなにを企ても妨げることができない」と、人間の言葉を混乱(バラル)させ、彼らをそこから全地にちらされた。今日、世界中に多様な言葉が存在するのは、バベル(混乱)の塔を建てようとした人間の傲慢を、神が裁いた結果なのである。・・・
好きな画家ヒグチユウコさんのコラボ本が売っていた。
ヒグチさんの描くバベルの世界だ。
なかなかいい出来。
迷ったが4000円は 可愛くない価格。
それであきらめた。
飲みながら 16世紀のネーデルランドに思いをはせた。