かけがえのないもの。

芸能人の訃報を聞き、ある光景を思い出した。

ヒロ君は　5歳になったばかりの元気のいい男の子だ。

そのヒロ君は、突然亡くなった母親の動かなくなった身体を

「ママ～　起きてよ、ママ～　起きてよ」と揺り動かしていた。

お父さんは　「もうママは起きないんだよ」と泣きながらヒロ君に言い聞かせていた。

通夜に参列した者は　その光景を見てみんな泣いて

胸が苦しくなった。

幼子にとって母親は偉大で一番の拠り所だ。

その存在を失うことは、、、、

母親も子供を残し旅立つのは　どんなに辛いことだっただろう。

その後　転居したのでヒロ君のことはわからないが、

ヒロ君は　今何をしているのだろう。

寂しさや辛さを乗り越えて元気に過ごしていることを信じている。

父がいて　母がいて　子供がいて

普通に暮らせることは　何事にも変えられない幸せなことだと

しみじみ思う。

ご冥福をお祈りします。