[『不時着する流星たち』 小川洋子

『不時着する流星たち』2017/1/28発売予定　kindle特別お試し版。

久しぶりの小川洋子さんだが　やはりこの人の文章は　魅力的です。

『不時着する流星たち　　第一話　誘拐の女王』ヘンリー・ダーガー篇です。

不気味でみてはいけないものを見てしまう感覚ですが、先が読みたくてたまらなくなります。

この本もそうですが、小川洋子さんの作品は、『生存と喪失』のテーマが

多い気がします。

『完璧な病室』では余命13カ月の弟

『妊娠カレンダー』　出産を控えた姉に毒を盛り、生まれてくる子供の不幸を願う妹

『博士の愛した数式』　記憶を消失していく博士。

『最果てのアーケード』　アーケードに欠けたものを求めてやってくる愛するものを　　

　　　　　　　　　　　　　失った人々。　　

『人質の朗読会』反政府ゲリラの人質になり　死にゆく人々。

喪失していくものを書くのが　本当にうまいですね。

ただ　『不時着する流星たち　　第一話　誘拐の女王』もそうですが、

後味が悪い作品も多いので　それらを続けて読むと　気持ちが沈んできます。

ということで、、　というわけではありませんがパンジーを植えました。

植え終えるまでワンコ達は　そばでちょろちょろ。

しばらくすると　ちびポメは　日向で　まったり。

白ポメは　抱っこしてもらえず不満顔。

寒い分　日向は気持ちがいいね。